MBA留学 英語力以上に大切なもの
ニューヨークの風景(イメージ画像)
大学院:Monroe College, King Graduate School of Business
専攻:MBA (Master of Business, General Management)
2010年3月 |
都内私立大学卒業 卒業後、企業で働く |
2015年2月 | 留学先をMonroe Collegeに決定し、出願 |
2015年9月~2015年12月 |
渡米後、語学コースを受講 ELLI (Monroe College付属ESL Program) |
2016年1月~2017年8月 |
Monroe College MBAに所属 |
海外の大学に進学しようと思った理由は何ですか?
アメリカの企業で働き、自分の勤めていた業界の研究をしてみたいと考えていたからです。留学前は、社会人として日本の企業に勤めていましたが、自分が勤めていた業界は、アメリカの方が日本よりも市場が大きく、取り扱っているシステムも優れていたため、アメリカで学んでみたいという思いがありました。
しかし、語学力に不安があったこともあり、渡米後、すぐに企業に就職することは難しいと考え、大学院を経てから企業で働きたいと考えるようになりました。
留学前の英語力はどれくらいでしたか?
TOEFL iBT 50 程度だったと思います。簡単な日常会話はできる程度でした。
留学前にはどんな英語の勉強をしましたか?
大手英会話学校に通い、基礎的な英文法を学ぶとともに、日常会話の練習をしました。会話に関しては、オンライン英会話が1番効果的でした。渡米前の半年間はTOEFL対策予備校にも通い、試験対策をしていました。当時、ワーキングホリデーをしていた友人からのアドバイスもあり、かなり必死に勉強したことを覚えています。
MBAで進学しようと思われた理由は何ですか?
インターン(Optional Practical Training)を利用してアメリカの企業で働きたいと考えているため、より実践的な知識が身に付くMBAで学ぶほうが良いと考えたからです。
滞在先はどのような所ですか?
最初の4か月は大学の寮に住んでいました。最初の2週間はアメリカ人4人、バハマ人1人がルームメイトでした。ルームメイトの変更もあり、アメリカ人3人、ウズベキスタン人2人とも寮生活をともにしたことがあります。どうすれば文化の違いをすり合わせることができるのかを学べた良い機会でした。現在は、シェアハウスに住んでいます。
留学してからの英語力の進歩を教えてください。
TOEFL iBT 50程度の英語力でしたが、留学してから1年半くらい経った頃に、久しぶりにTOEFLのリスニング教材を聞いてみたところ、「こんなにゆっくりハッキリと話してくれていたのか。」 と驚きました。
また、大学の課題でレポートをたくさん書いていたこともあり、ライティング力も格段に上がりました。
MBAの授業で印象に残る内容や、大変だった課題をお教えください。
最も印象に残っている課題は、起業家の授業で出された課題です。二人の投資家にコンタクトを取って、インタビューをし、両者を比較するという課題で、実際に投資家の方と直接お話しさせていただいたことが印象に残っています。その投資家の方は、ニューヨークのブライアント・パークという、有名な公園の近くに住んでおり、ベンチャーキャピタリストとしての経験を気さくに話してくださいました。今でもSNS上でつながっており、非常に良い人脈を作ることができたと思っています。
大変だった課題はたくさんありますが、グループワークの課題で、嫌な思いをした経験があります。ある課題を担当ごとに分かれて取り組んでいたところ、あるメンバーが旅行に行ったまま音信不通となり、そのメンバーが担当していた課題を他のメンバーとともに、締切直前にやり直したことがありました。
この経験をきっかけに、学期の授業の1日目は、クラスメイトを観察するようになりました。多くの場合、初回の授業の最後に、グループワークのチーム決めをするのですが、すべて学生の自主性に任されるので、初回の授業でやる気のあるクラスメイトを見極めることはとても大事なことでした。
留学準備でもっとこうすれば良かったということはありますか?
もっと早い段階から発音の矯正に力を入れておけばよかったと思っています。オンライン英会話で発音の矯正はしていましたが、画面上で舌や唇などの細かい動きまで指導をしてもらうことはできませんでした。
今でも一番苦戦しているのが発音なので、発音の矯正に関しては、早い段階から取り組むことをお薦めします。
留学を目指す高校生にアドバイスがあればお願いします。
留学生活は楽しいことがたくさんありますが、それと同じくらい辛いこともたくさんあります。しかし、人種や国籍関係なく助けてくれる人はたくさんいて、人の温かさを感じることができます。また、自分と向き合う良いきっかけにもなります。留学したことによって、自分の可能性が広がったと感じています。学生のうちに大きなチャレンジをするということは、将来とても意味のあることだと思います。
私は留学を通して、英語力以上に大切なものを人として学んだと思っています。きっと皆さんにも素晴らしい体験になると信じています。
今後の目標を教えてください。
まずはインターンで1年間アメリカの企業で働き、世界中の人とビジネスができる人材になることです。