学びたい分野へ進むために

友人と過ごす夕暮れ

 

Bellevue College Psychology専攻

私立高等学校卒業 K.N.さん

2017年3月 高校卒業
2017年5月~8月 ELS Santa Monica
2017年9月~11月 ELS Seattle
2017年10月 Bellevue Collegeへ出願
2017年12月 家族行事のために一時帰国
2018年1月 Bellevue College入学

※ELSとは:1961年より「話す 聞く 読む 書く」といった総合英語を短期集中で習得するプログラムを提供している英語教育機関。

600を超える米国大学と提携し、ELSの規定レベル修了者へはTOEFL免除での米大入学が許可されている。 

留学の動機 海外の大学に留学しようと思った理由やきっかけは何ですか?

 もともとホームステイや留学をしたいという気持ちはありましたが、高校在籍時にはなかなか機会を見つけられずにいました。大学受験を控え、具体的に志望校を考える時期になり、両親に「志望校に受からなかったら、海外の大学に行くかも」と冗談半分に話していました。

 大学受験では、自分が一番行きたかった大学には、合格できませんでした。理系の学部で、合格できた大学もいくつかあったのですが、本当に理系の学部でよいのか、自分でも自信がありませんでした。興味があまりない学問を4年間頑張る気持ちにはどうしてもなれず、以前は漠然と考えていた海外大学進学に急速に気持ちが傾いていきました。

 

英語力 留学前の英語力はどうでしたか?

 受験対策にもなるので、英検2級とTEAPの勉強はしていましたが、特に英会話教室などには通っていなかったので、英会話は苦手な状態でした。

 

英語力 留学前にはどんな英語の勉強をしましたか?

 お世話になっていた留学カウンセラーの方が英語教授法で博士課程まで進学された方で、希望者を対象にTOEFL講座を開講していました。この講座に申し込み、ELSへの留学直前までTOEFLの勉強をしていました。熱意をもって指導してくださったので、2カ月間みっちりと学習できたと思います。留学を目前に控える中で、自分のモチベーションを維持することもできました。

 

英語力 留学中の英語力はどう上がっていきましたか?

 二年制カレッジへの入学条件である英語レベルを目指して、勉強を開始しました。具体的には、提携する大学が多いELS Language Centersに所属する語学学校で、レベル109を修了することを最初の目標にしました。ELS Language Centersで上位のレベルを修了することは、TOEFLのスコアと同様に英語力の証明となります。

 語学学校で最初に受けたレベル分けテストで、レベル107に入ることができました。順調に行けば3ヵ月で語学研修を修了することができます。語学学校を高いレベルからスタートさせることができたのは、語学研修期間が短縮されることを意味しており、コストと時間の節約に直結するので、非常にありがたいことでした。レベル107に入れたのは、留学前の英語外部検定試験対策のお陰だったと思います。

 一方で、このレベルを受講している他国の学生は、私よりもずっと英語が話せる人ばかりでしたので、大変な思いもしました。語学学校には日本人の学生も多くいたのですが、私が行った時期にはレベル107以上を受講している日本人がいませんでした。苦労を分かち合うこともできず、辛いと感じたこともありましたが、レベル109を修了することで、当初、目標としていた英語力に到達することができました。

 ELSのレベル109修了後に受講することができるマスタークラスでの課題にあった、情報収集、引用文献の要約と分析、それを文章にまとめる論文作成、環境問題や自国の文化に関するプレゼンテーションは、英語力の向上に繋がったと感じています。

 

語学学校のELSで使用したテキスト

 

 

現在の英語力、英会話力は

 私は実は内定していたカレッジとは別のカレッジにも出願をして、合格をいただきましたが、その際のカレッジのメールの対応があまりにも遅く、直接担当者に直談判をしました。今思えば、出願から交渉まで自分自身ですることができたのは、英語力向上のおかげだと思います。

 語学学校では日本人と仲良くなることもありましたが、同じクラスの外国人学生と主に過ごしていました。私が主に一緒にいたのはドイツ人、アラブ人のクラスメートです。彼らの「英語力」というよりも「会話力」は本当に高くて、例えば日本人なら一問一答のところを、ドイツ人の友人は一問四答、アラビア人の友人は一問に対しエンドレスのコメントが発信されるのです。このような友人と過ごしていたので、自然に英語で自分の意思を発する機会が増えました。黙っていても何も通じないし、これを言ったら失礼になるかもしれないなど、気遣いをする余裕はありませんでした。とにかく言わないと何も伝わらない、伝えたいという一心で、英語による「発信力」が鍛えられたと思います。

 

カレッジでの専攻や将来の希望は

 私は長くピアノを習っていたこともあり、これまで音楽に慣れ親しんできました。音楽と人を繋げる仕事をしてみたいと漠然と思っており、音楽と心理学を同時に専攻でしたいと思っています。二年制カレッジで一般教養科目を良い成績で修め、4年制大学に編入し、心理学を専攻することを次の目標としています。音楽療法のような専攻があることは、カウンセラーの方にもお聞きしましたが、将来の専攻については、カレッジでじっくり検討したいと思っています。

 

留学を検討している高校生へアドバイスなど

 私は日本の大学を受験する上では、私は理系科目に強く、文系科目に弱かったため、必然的に理系学部への受験が有利でした。しかし、自分が学びたいと思う学問は、どちらかというと文系寄りでした。私のように、受験する上で得意な科目と、実際に入学したい学部が異なり、悩む高校生はたくさんいると思います。日本の大学は一度入学すると学部を変えることが難しいですが、アメリカの大学制度は編入学や専攻変更がしやすいので、この点が非常に大きな魅力だと思います。

 私は、アメリカ生活の中で感じたストレスや悩みなどを含め、勉強の質問などを、あまり一人で悩み過ぎずに留学エージェントや現地の先生、友人達に相談していました。些細なことでも相談したことで英語力はもちろん、現地で生き抜く人間力、言葉の壁をいち早く乗り越える力が身に付きましたし、現地で自分を助けてくれる強い味方を見つけることができました。

 

 

 

 

 

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