留学を通して感じる語学力以上に大切なこと

                 

ヘストンの夕日

ハワイパシフィック大学

Hawaii Pacific University

Hospitality専攻  Y.T.さん

私立高等学校卒業

 

◇留学検討開始から留学までの流れ

2014年3月 高校卒業
2014年4月~7月 ELS language Center Denver校にて集中語学研修受講
2014年8月 Hesston College(私立2年制)入学
2016年6月 Hesston College卒業
2016年8月

Hawaii Pacific Universityに編入

留学しようと思った理由は? 

きっかけは高校2年生のときにオーストラリアに2週間の語学研修とホームステイをしたことだったと思います。僕にとっては初めての海外生活体験で、全く新しい世界でした。「こういう世界もあるんだ」という強い印象を忘れることができませんでした。ホストファミリーも温かい良い人で、もっと英語が話せれば、もっとおしゃべりできたのに!という後悔も生じました。進路を真剣に考えるにつけ、何となく目的もなく、合格圏内の日本の大学に進むよりも、海外の大学で英語力を身に付け、もっと大きく成長したいという思いが強くなっていったのです。幸い僕の母は、アメリカ、オーストラリアに留学経験があり、英語講師でもあったため、海外留学したい気持ちや英語を身に付ける意義については僕以上に理解があり、比較的スムーズに留学を決めることができました。

なぜ、アメリカに留学することにしたのですか?

地元の先輩がアメリカ、マサチューセッツ州ボストンに留学していて、ちょうど僕が留学を考えているときに会って相談する機会がありました。先輩の留学経験談はとても参考になりましたし、影響を受けたと思います。また、オーストラリアと比較したとき、オーストラリアの大学が100校未満なのに対してアメリカには2000以上の4年制大学があること、2年制大学もあり編入や専攻の変更がしやすいことなどが、アメリカ大学の大きな魅力でした。より、広い将来の可能性が見い出せると考えたのです。

 

留学前の英語力はどの程度でしたか?

英検準2級は持っていましたが、学校の成績も英語の成績も普通でした。「全然英語ができない」と言って差し支えないほどだったと思います。最初は語学研修を受けるためにアメリカでホームステイをしましたが、「Hello, I’m~」と自分の名前をしどろもどろに言えるくらいで、ホストファミリーが何を話しているかはさっぱり分かりませんでしたね。

留学してからの英語力の進歩はいかがですか?

最初は自分が話せないだけでなく、ホストファミリーが何を言っているかも全く聞き取れませんでしたが、なるべく一緒に楽しく過ごせるように努力しました。2~3ヵ月ほど頑張っていたら、何を言っているかはかなり分かるようになりました。語学学校に通いながらホームステイをして4カ月間、日常生活の会話にはかなり自信がついてきたところで大学が始まったのですが、そこでは新たな英語の壁にぶち当たりました。

日常会話と違って、英語での授業参加と課題をこなさなければなりません。大量の参考文献を読まなくてはなりませんし、レポートは書くだけで6~7時間は軽くかかります。課題の提出が迫ると辛くて眠れない日々でした。アメリカ人の友人に助けてもらったり、なんとか奮闘して日々必死で取り組んでいくと、レポートや課題も徐々にスピードアップしていきました。辛いけれど、頑張っていると英語力も成績も絶対に伸びていくと思います。

編入前の大学と現在の大学の違いを教えてください。

最初に通ったHesston Collegeは、カンザス州ヘストンという人口4000人未満の小さな町にある私立2年制のリベラルアーツカレッジです。そこは本当に田舎で、半数以上が地元の学生で、とてもアットホームな環境です。留学生に対して大学がとても配慮してくれますし、大学全体の人数も400人くらいで、アメリカ人の友人もできやすいです。

このフレンドリーな環境で、初期の留学生活や勉強ができたことは、本当に自分のためになったと思うし、英語力もすごく向上しました。僕はテニス部にも入り、全米2年制カレッジの部のベスト16に入るほど頑張りました。テニス部でもかけがえのない仲間ができました。

その後編入し、今留学しているハワイパシフィック大学は全校生徒4000人くらいの中規模の大学です。大学の敷地という風にまとまっている訳ではなく、町中にある建物内の教室に授業ごとに移動するような感じです。寮以外の場所に住んでいる学生がほとんどなので、アメリカ人の友人はできにくいです。ワイキキも近く都会的で、ヘストンと比べると生活は180度違います。ヘストンでは物価が安く遊ぶ場所も多くないので、生活費もほとんどかかりません。一方でハワイは物価がかなり高く、町中ですと日本人観光客がたくさんいて、英語をほとんど使わなくても過ごせてしまいます。ヘストンは日本食もなく、寮の食事は最悪でしたが、ハワイでは食材もレストランも充実しているので、食事がとても充実しています。僕はHospitality(観光)の専攻をしているので、観光業の盛んなハワイに来たことは正解だったと思います。インターンシップなどもたくさんあります。ただ、最初からハワイに来ていたら、アメリカ人の友達もできず、英語力はここまで伸びなかっただろうなと思いますね。

ハワイにて

 

留学準備などで「もっとこうすれば良かった」と思うことはありますか?

自分が行った留学については、結果的には満足していますが、自分なりにもっといろいろと調べれば良かったなと思います。アメリカには大学がたくさんあるので、もし納得がいくまでリサーチしようと思ったらかなり時間がかかると思います。だから、できるだけ早くリサーチは始めた方が良いと思います。

留学を目指す高校生にアドバイス

家庭の事情が許すなら、絶対留学した方がいいと強く思います。新しい世界、新しい人々、新しい体験ができるのが留学です。留学前に英会話やTOEFL対策塾など、行った方がいいかな?と思いましたが、実際に留学してみたら、英語力よりも「コミュニケーション力」の方が必要だと分かりました。何とか話したいという気持ちや積極性、社交性があると英語力は伸びやすいと思います。それから、留学前は「アジア人が少ない方がいい」とか「留学生が少ない学校」の方が英語漬けになって良いと思いがちですが、留学生が少ない環境はかなり辛いと思います。やはり勉強が大変になってくるので、留学生同士の情報交換も大切になるからです。新しい世界と大きな自分の成長となる留学、多くの高校生に行ってほしいと思います!

 

 

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