未来を変えられるような発想を持つ人材になるために
テネシー工科大学(州立総合大学)
Tennessee Technological University
Business Management専攻 R.Sさん
◇経歴
2015年3月 | 都内私立高等学校卒業 |
2015年5月 | 留学準備開始 |
2015年10月 | Emporia State Universityより内定獲得 |
2016年1月 |
FLS Internationalにて 集中英語講座受講開始 |
2016年8月 | テネシー工科大学入学 |
留学の動機 なぜアメリカの大学に進学しようと思ったのですか?
私は小・中・高校と同じ私立学校にいましたので、中学、高校と受験せずに進級してきました。高校生になったとき、漠然と「大学は付属の大学ではなく外部の大学を」と思うようになりました。深く考えず、日本の有名大学を受験しましたが、志望校に合格できませんでした。浪人することになったものの、全くやる気が起きませんでした。これまで一貫校で競争のない環境にいたこともあって、どの大学に入れるかも分からない「漠然とした」「なんとなく」の目標に向けて勉強する1年間を過ごせるとは到底思えませんでした。実は、私は父から高校時代にアメリカに留学することを薦められていたのですが、当時は行く気になれなかったのです。ところが、進路が白紙になったとき、ふと「アメリカに留学してみよう。留学のためになら頑張れるかもしれない」と思い立って、両親に相談したところ、了承してもらえました。
英語力 その時点での英語力や学校の成績は?
留学に向けた対策は全くしていませんでしたし、学校の英語の成績は全然良くなかったです。小学校1年生から英会話教室に通っていたので、英会話は多少できていたように思いますが、学校の成績は、他の教科も含めてまん中くらいでしょうか。アメリカの大学に入学するには英語力証明としてTOEFLのスコア提出が必要ですが、TOEFL自体が何なのかも知りませんでしたし、集中英語講座を受講してそこで英語を上げるしかない、と思って渡米しました。
英語力 留学してからの英語の伸びは?
アメリカに着いた時、私は全く聞けない、喋れないといった状況でした。語学学校で集中英語講座を受け、ずっとアメリカ人と過ごすことによって、2ヶ月ほど経って電話も難なくできるようになりました。7ヶ月間の語学研修を終え、会話も通じるようになり、なんとなく英語に自信が付いてきたのですが、大学はやはり違いました。
語学学校とは違い、教授はアメリカ人の大学生と同じように私達インターナショナルの学生と接します。分からないことがあれば積極的に聞く、自分は何が理解出来ていないかを見付けて、友達や教授に聞きに行く。そのような自発的な行動が大学で生き抜いていくポイントになってきます。
現在の大学、専攻は?大学と専攻を決めた理由は?
日本人がなるべくいない、生活費のあまりかからない大学に行こうと思いました。
留学アドバイザーと相談の上、別の大学から内定を取っていたのですが、語学学校がテネシー工科大学のキャンパス内にあり、テネシー工科大学の学生と接する機会があったので、彼らの話を聞いたり、キャンパスの様子を見て、この大学に行きたいと思うようになりました。
そこで、語学学校在学期間中に自分で出願して合格しました。専攻を決める上では、いろいろな大学生達にどんな学部に所属して、どんなことをするのか生の声を聞いて、参考にしました。そして1番楽しそうで興味が湧いたBusiness Managementを専攻することにしました。
前期授業の時間割
大学での授業の様子など教えてください
1年生の前期は、日本で言われる一般教養を履修しました。リーディングやライティング、数学、エッセイの書き方の授業などベーシックなものがほとんどです。こうした科目の取り方などは、アカデミックアドバイザーに相談して決めました。
教授はいろいろな面白い話をしてくれ、楽しめます。苦労する点はグループワークです。上手くグループがまとまらず英語もままならない私が率先してミーティングをセッティングしたり、まとめたりしなければなりませんでした。その分、終わった後の達成感は本当にいいものです。
滞在先、暮らしている町の様子や、毎月のお金の使い方などを教えてください。
最初は大学の寮に住んでいて、今はペルー人、韓国人の女の子2人とハウスシェアしています。大学寮は費用が高めですが、安全のことも考え、慣れるまでは寮がオススメです。友達もたくさんできますしね。友達が見つかったらアパートに住むと、費用は自分でコントロールできるようになります。生活費などは月3万円以内には収めるようにしています。ルームメイトと分けて支出したりしていますがホームパーティなど多くやる月は、出費は多くなってしまいますね。
私はテネシー州のクックビルという小さな町に住んでいるのですが、人が優しい!みんな温かくて優しい人ばかりです。大自然がものすごく綺麗でとっても癒される場所です。有名な湖がたくさんあり、夏には友達とウェイクボード、クリフジャンプ、クルージングなどアクティビティがたくさん楽しめます。秋の紅葉はまさに絶景でした。この町にいて、友達がたくさんできて本当に楽しいです!町はとても小さいので、行く先々に友達がいて、ファミリー感が強く、私はとても気に入っています。
《現在の毎月の支出メモ》 家賃 200ドル 食費 150ドル位 交通費 なし Wifi,携帯など Wifi 15ドル(3人でシェア)携帯50~60ドル位 |
留学するにあたって、日本でやっておけばよかったと思うことなどはありますか?
いいえ、ありません!準備のことはあまり気にせず、行ってみることが大切だと思います。英語はできるに越したことはありませんが、来たからには頑張ろうという強い気持ち、受け身ではなくて「自分から学ぶ」こと、何でも楽しむ姿勢があれば、誰でも大丈夫だと思いますよ。逆に、その姿勢なく英語だけできても、あまり意味がないような気がします。
テネシー工科大学の講堂でのセレモニー
将来の進路や希望などは?
父が留学を薦めた理由は「日本社会・企業の旧体質を変えるのは次の君たちの世代だ。そのために若いうちに海外に出て、グローバルな視点をもちなさい」ということでした。企業で働く父と母、2人とも同じ気持ちで、なんとか高額な留学費用を工面して、私の留学を支援してくれました。今、アメリカに来ていろいろな国の人たちと知り合い、いろいろな苦労の末、自ら生活を切り開き、確実に留学前よりもずっと大きな視点で物事をとらえることができるようになっています。私の所属するテネシー工科大学は各国の大学と提携を結んでいて、在学中に交換留学をすることができます。できれば在学中にアジア圏の大学にも留学して、欧米だけでなくアジア圏の文化や言語も学びたいです。MBAにもチャレンジしてみたいです。
留学していると日本では出会えなかったような人たちにたくさん会えて、学びや将来への野心が湧き上がります。自分が実は人を引っ張る力や、交渉力、決断力が結構ある方だったと、留学してみて初めて気付きました。自分だって、頑張ればどんな人物にでもなれるかもしれないと可能性を強く信じています。勉強は大変だけど、楽しいし、頑張れます。
就職先までは、今ははっきりイメージできていません。でも、両親が望んだように、未来をより良く変革できるように力を発揮したい。そういうエネルギーや力、発想をもったビジネスパーソンになりたいと思っています。