短期集中の留学準備を経てアメリカへ

写真提供:Fulton-Montogomery Community College

              写真提供:Fulton-Montogomery Community College

ニューヨーク州立フルトンモンゴメリーコミュニティカレッジ(公立カレッジ)

Fulton-Montgomery Community College

Liberal Arts専攻  K.Aさん

都立高等学校卒業

 

◇留学検討開始から留学までの流れ

2015年11月 留学検討開始

2016年2月

ニューヨーク州立

Fulton-Montgomery Community Collegeより合格内定獲得

2016年3月

都立高等学校卒業

2016年5月 Kaplan InternationalワシントンDC校にて集中英語講座開始
2017年1月

ニューヨーク州立

Fulton-Montgomery Community Collegeに入学

 

海外の大学に進学しようと思った理由は?

僕はもともと、高校の普通科で日本の理系の大学への進学を目指していました。今思えば、もっと早く考えればよかったのですが、受験を間近に控え、センター試験の受験料も払い込んだ後に、自分の将来について改めて考えてみたんです。そして、理系の大学を卒業することが自分の将来やりたいことには、つながらないことに気付きました。僕の家には家業があり、その家業をもっと発展させたいと思っていたし、もともとアメリカにも興味がありました。専攻を変えて受験するには、浪人しなくてはならない。高校卒業のタイミングを逃したら、大学に留学するチャンスはないし、浪人するくらいなら、その分の時間を留学に充てたい。このような理由から、高校3年生の秋という受験ギリギリのタイミングでアメリカの大学に進学することを決めました。

 

なぜ、アメリカに留学することにしたのですか?

中学校時代に仲の良かった友人のお兄さんが、アメリカのカリフォルニア州に留学していました。その友人も、将来留学したいと言っていて、僕と同じ高校の英語科に進学しました。友人兄弟の影響で、中学時代から留学になんとなく興味があり、行くなら大きくて広いアメリカへ!と思っていました。

 

留学前の英語力はどの程度でしたか?

小学校から英語を学ぶことはありましたが、高校では普通科だったので、一般的な高校英語以外は勉強したことはありませんでした。海外に行ったこともありません。高校を卒業後にアメリカに行くことが決まってからは、日本で英会話スクールに通い、マンツーマンの集中授業を受けました。スクールの施設はあまり充実していたとは言えませんでしたが、ネイティブの先生とマンツーマンの授業なので、英語を発すること、英語で会話することに慣れることができたと思います。

                                              使用していたTOEFL教材

 

どのような留学プランを実行しましたか?

2016年5月から12月まではKaplan InternationalのワシントンDC校に入り、全日制の集中英語コースを受けました。この2017年の1月からはカレッジに進学しました。語学学校では、中級レベルから始まり、途中でTOEFL対策コースに切り替え、TOEFLに向けた勉強をしていました。

 

滞在先はどのような所でしたか?

滞在はホームステイで、1回ホストチェンジしました。最初の家は学校までのアクセスはすごく良かったのですが、ホストマザーの留守が多く、僕とは相性があまり良くありませんでした。次の家は学校からは遠くなりましたが、とても感じの良いホストマザーで、自宅で託児所を運営しているお宅でした。いつもホストの方が家にいて、ホストとのコミュニケーションがとりやすく、ぐっとホームステイが楽しくなりました。託児所を経営しているので、家にはいつも小さい子供がいます。僕は子供が好きだし、小さい子の言っていることは分かりやすいので、一緒に遊んで英語の勉強にもなりましたね。このお宅に半年間お世話になりました。

 

留学してからの英語力の進歩はいかがですか?

8ヵ月間留学していて、こちらで不便なく生活の用は足せるようになりました。来てみて気付いたのですが、日常会話は、中学レベルの英語力があれば、自分の言いたいことは何とか言えるものです。ただ、聞く方は慣れが必要かもしれません。ネイティブの速度でペラペラ話されると、最初は全く聞こえませんでしたから。今は映画やテレビの視聴もしますし、新聞も読んでいます。カレッジの担当者に連絡して、入学までのスケジュールを問い合わせ、到着の段取りの連絡なども、英語でスムーズにやり取りできるようになりました。出発前の英語力と比べると、相当レベルアップしたと思います。

 

アメリカ留学生活のハイライトなどは?

2016年はアメリカ大統領選挙がありました。日本の友人や親からは、さぞやアメリカは盛り上がっているのだろうと言われましたが、語学学校は投票権がない学生ばかりですので、僕の周囲はそんなに熱くなっている環境ではありませんでした。ただ、クラスメートはいろいろな国から来ている大人が多いので、授業中に政治をトピックに挙げ、自分の出身国とアメリカとの今後の国交や関係性、経済への影響などについて熱く語っている人もいて、いろいろな視点があるものだと、勉強になりました。大統領選挙が終了間近になると、テレビでは候補者たちのディベートの様子をパロディにするお笑い番組が放映されていて、日本はこのように政治を風刺する雰囲気はあまりないので、面白かったです。ネットニュースでは毎日たくさんの記事が出ており、そういった情報から、自分なりに大統領選を眺めていましたね。

 

留学準備などで「もっとこうすれば良かった」と思うことはありますか?

僕の場合、留学を決めたのが高校3年生の秋でした。そこからは、すごく駆け足で準備や決断をしなくてはなりませんでした。大学入学前の語学研修が約8ヵ月間ありましたが、それは自分の実力から考えて妥当だったと思うし、留学準備や留学プランに後悔はありません。でも、高校1年生から英語科に入っていたら良かったなと思います。僕の高校の英語科は1年生から英語の授業が多く、2年以降はアドバンストライティングや異文化理解、英語コミュニケーションといったクラスがあるなど、英語をブラッシュアップできる、留学に役立つだろうと思える授業が多かったのです。留学したいという気持ちがはっきり定まっていなかったので、中学3年の時には学校説明会や在校生訪問ですごく好感をもつことができたこの高校の普通科へ頑張って勉強して入学しました。高校時代に集中的に英語を学べる環境に身を置いておかれたらよかったと思います。そして、高校3年生の大学受験間際に留学と言い出すことになったのですが、親も先生も、とてもサポートしてくれました。その点は本当に感謝しています。

 

留学を目指す高校生にアドバイス

留学を少しでも考えているなら、とにかく情報収集を早く始めてください。無料で参加できる留学セミナーはたくさんあります。僕の場合も、一番早く参加できるセミナーから参加しました。留学をするという決断が早い方が、関係ない受験科目に時間をかけるなどの無駄を省き、英語などの準備を早くすることができます。実際留学する、しないの結論は後で出すとしても、情報は早くもった方がいいと思います。

 

大学生活に向けての意気込みなど

              写真提供:Fulton-Montogomery Community College     

 

高校受験にしても、大学留学にしてもそうでしたが、自分は目的が定まったらそれに向かって全力疾走する短期集中型の人間なのだと思います。目標を決めたらそれに向かって集中できるのですが、曖昧な目的で無駄と思える時間をかけるのは好きではありません。

英語はまだ十分ではないけど、もう大学が始まりますし、入ってしまったら頑張るしかないと覚悟を決めています。将来のことを考えて自分で決めた留学です。しっかり学び、卒業して社会に出ていきたい。日本での家業をもっと発展させ、海外進出もできるように成長させたいと思っています。

 

 

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